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こんにちは、室屋修一です。 突然ですが、ひとつ質問です。 あなたにとって「良いショット」とは、どんなショットでしょうか? 芯に当たったショット。 狙った方向に飛んだショット。 ピンの近くに止まったショット。 もちろん、どれも良いショットだと思います。 でも、こんな経験はないでしょうか。 残り150ヤードからアイアンで打って、グリーンに乗った。 ところが、ボールはピンから10メートルほど離れている。 「もう少し寄せたかったな」 「ちょっと右に出ちゃったな」 そんなふうに、少し残念な気持ちになる。 では、このショットは本当に悪いショットだったのでしょうか? 良いショットなのに、がっかりしている? 僕は普段、いろいろな方のラウンドの話を聞いています。 その中で、ときどき気になることがあります。 それは、十分に良い結果だったかもしれないショットを、本人がミスショットだと考えていることです。 たとえば、150ヤードからグリーンに乗った。 でも、ピンからは遠い。 だから「アイアンの精度が悪かった」と振り返る。 もちろん、もっと近くに寄せられる可能性はあります。 でも、自分の技量を考えたとき、その結果は本当に悪かったのでしょうか。 ここで考えたいのが、良いショットを判断する基準です。 150ヤードから、どれくらい寄れば良いショット? ちょっと面白い数字があります。 フェアウェイから150ヤードのショット。 あなたなら、ピンからどれくらいの距離に寄せられれば、良いショットだったと思うでしょうか。 5ヤードでしょうか。 それとも10ヤードでしょうか。 実は、この答えはゴルファーの技量によって大きく変わります。 ショットデータを使った分析では、スクラッチプレーヤー、つまりハンディキャップ0の人なら、ピンから約11ヤード。 ハンディキャップ10なら約16ヤード。 ハンディキャップ20なら約23ヤード。 これが、それぞれの技量で、基準となる期待打数を損なわないショットの目安になっています。 ここでいう期待打数とは、その場所からホールアウトするまでに平均的に必要とされる打数のことです。 もちろん、毎回この距離に寄せられるという意味ではありません。 でも、ちょっと意外ではないでしょうか。 150ヤードから打って、ピンまで16ヤード。 「もっと寄せたかった」と思う人もいるでしょう。 ところが、ハンディキャップ20のゴルファーにとっては、十分に良い結果と考えられるわけです。 僕たちは、自分が思っている以上に、ショットに高い期待を持っているのかもしれません。 僕たちは、最高の1球を基準にしていないだろうか? 僕が普段レッスンをしていて感じるのは、多くのアマチュアゴルファーが、自分の実際の技量よりも少し高いところに期待値を置いているということです。 たとえば、練習場で150ヤード先の目標を狙っているとします。 10球打って、1球だけピンの近くに飛んだ。 残りの9球は、左右に散らばったり、少しショートしたりする。 ところが、次のラウンドでは、その1球を基準に考えてしまう。 「あのくらい寄せられるはずなのに」 でも、実際の自分の技量を表しているのは、最高の1球ではなく、10球全体の結果ではないでしょうか。 僕が普段から「平均的なショットでゴルフを組み立てましょう」と話しているのも、ここに理由があります。 もちろん、ナイスショットを目指すことが悪いわけではありません。 ただ、ナイスショットを基準にしてしまうと、普通のショットまで失敗に見えてしまうんです。 ショットの評価を間違えると、練習まで変わってしまう 僕がもうひとつ気になるのは、ラウンド後の振り返りです。 たとえば、150ヤードからグリーンに乗せたのに、ピンから遠かった。 本人は「アイアンの精度が悪かった」と考える。 そして、次の練習ではアイアンの方向性を修正しようとする。 でも、もしそのショットが自分の技量から見て十分に良い結果だったとしたら? 本当に修正する必要があったのでしょうか。 もしかすると、スコアを悪くした原因は別のところにあったかもしれません。 3パットだったのかもしれない。 無理にピンを狙った別のホールで、大きなミスをしていたのかもしれない。 ショットの評価を間違えると、練習するべき課題まで間違えてしまう可能性があります。 これは、僕がラウンドの内容から練習課題を考えることを大切にしている理由のひとつです。 スイングを変える必要があるのか。 コースでの判断を変える必要があるのか。 それとも、そもそも改善する必要のない結果だったのか。 まずは、そこを区別したいんです。 次のラウンドで、ひとつだけ試してほしいこと 難しいデータを覚える必要はありません。 次のラウンドでは、思い通りにならなかったショットを打ったときに、少しだけ考えてみてください。 「これは本当に悪いショットだったのかな?」 そして、結果だけでなく、次のショットをどこから打てるのかにも目を向けてみてください。 ピンからは遠いけれど、グリーンには乗っている。 少し曲がったけれど、次のショットは問題なく打てる。 狙った場所とは違うけれど、大きなトラブルにはなっていない。 こうした結果を、すべてミスショットとして片づける必要はないと思います。 もちろん、改善が必要なショットもあります。 大切なのは、感情だけで良し悪しを決めないこと。 自分の技量と、そのショットが残した状況を考えてみることです。 良いショットの基準を変えてみる ゴルフは、すべてのショットを思い通りに打てるスポーツではありません。 だからこそ、良いショットの基準をどこに置くのかは、とても大切です。 最高のショットを基準にするのか。 自分の実際の技量を基準にするのか。 その違いだけで、同じラウンドの見え方は変わってくると思います。 僕は、ゴルフが上手くなるというのは、単に良いショットを増やすことだけではないと考えています。 自分のショットを適切に評価できるようになること。 それも、上達の大切な一部分です。 良いショットを増やそうとする前に、まずは「良いショットとは何か」を見直してみる。 そこから始めてもいいのではないでしょうか。 ゴルフを、もう少しシンプルに。 データやゴルフに関する知見をもとに、スコアを良くするための考え方をメールでお届けしています。 |
もっと練習しなければ、スコアは良くならない。本当にそうでしょうか?ゴルフのデータや研究、そして僕自身の指導経験をもとに、スコアを良くするための考え方をお届けします。練習の優先順位、コースでの判断、自分の技量に合った期待値。難しいことを増やすのではなく、今のゴルフを少し違う角度から見直してみる。次のラウンドが、ちょっと楽しみになるメールマガジンです。定期的に発行しているので、ぜひ登録してあなたのゴルフに役立ててください。